R&BSpecialist Buyer's Review !!

音楽ビジネスの最前線で活躍する2名バイヤー"R&Bスペシャリスト"が、CARMEN LIANA - WHO I AM プロジェクトに緊急参加!

CARMEN LIANA-WHO I AM 日本盤デビューアルバム カルメン・ライアナ「フー・アイ・アム」

1) Luv Me 4 Ever (L"s Story Remix) *

2) Taking Applications (DJ KENZOO Boon Remix)*

3) Sorry Ain't Good Enough (Original mix)

4) It's Yours (feat.Carl "Chip" Days.Jr)

5) Taking Applications (Asiatic Orchestra Remix)*

6) Luv Me 4 Ever (nexus x Remix)*

7) Sorry Ain't Good Enough (浩督"Hiromasa"Remix)*

8) Anything

9) Who I Am

10) Taking Applications (imalin Remix)*

11) Luv Me 4 Ever (Original mix)

12) Sorry Ain't Good Enough (kugutsu Remix)*

13) Real Luv

14) Taking Applications (Original mix)

15) Sorry Ain't Good Enough (Chico Sato Remix)*

16) Don't Go

17) Kuntry Girl

18) Sorry Ain't Good Enough (DJ Cave Remix)*

 

* は日本盤ボーナストラック

HMV

西崎さん(HMV)

 

HMV渋谷の店頭に立つ、日本屈指のカリスマ R&Bバイヤー。まだ見ぬ世界中に眠るダイヤの原石を 探しあて、ネクストブレイクを見極められる卓越した 聴覚を持つ。あらゆるツールを駆使して日々R&Bの 魅力を伝え続け、シーン発展に貢献する若きキーパーソン。

Taking Applications (imalin Remix)

作詞作曲、サウンドアレンジなどマルチにこなす福岡在住のimalin君。今回のリミキサープロジェクトの中で浩督さんとimalinさんだけが面識あり!という、ちょ っと贔屓な目で見てしまう部分を考慮しても・・・どうでしょう?どう聴いても今作のリミックス作品の中でもトップクラスの完成度は間違いないでしょう!多分、というか個人的な好みとしてですが、日本人ってこういった透明感あるトラックって皆さん好きなはず!うん、間違いない!その辺りを見事に突いてくるimalin君のPassion、存分に堪能させて頂きました!冒頭と終演間際の雨音、何かimalin君の深い想いを感じるなー。これは一押し!

Sorry Ain't Good Enough (DJ Cave Remix)

今回のリミックスプロジェクトで一番人気となった楽曲「Sorry Ain't Good
Enough」。実際、カルメン自身が歌うオリジナル音源の完成度がかなりのハイクオリティの為、そこをどうアレンジを加えて表現するのかが一番の聴き所かなと。HipHopに影響を受けてDJキャリアをスタートさせたDJ CAVEさんがリミックスを手掛ける今作。流石はHipHop畑に影響された方、オリジナル音源よりビートを強めにしつつも原曲の繊細さを損なわないバランス加減、絶妙ですぅ!サビのメロディラインとトラックの相性、これも原曲に負けないくらいマッチしていてGood!

 Luv Me 4 Ever (nexus x Remix)

しかし、この「Luv Me 4 Ever」って本当に良い曲だなぁー・・・ってリミキサーの方のレビューをしている最中に失礼いたしました!ぶっちゃけ、現存する「Remix」と言われる原曲にアレンジを加えた作品って全てが全て「最高じゃん!」っていう結論に至る訳ではないので、本音を言っちゃうと「原曲をそっとしておいて」何て思っちゃったりする時もある訳ですよ。っていう概念を見事に打ち砕いてくれたnexus xさんの作品!NYに渡りあらゆるジャンルのアーティストの制作に携わられたかこそ表現出来る日本の美的センス。冒頭からピアノのメロディにメロメロです、これはお見事!

Sorry Ain't Good Enough (浩督"Hiromasa"Remix)

imalinさんと同じくいつもお世話になっている浩督さん!imalinさんと同様に歌って作ってとマルチにこなすアーティスト!そんな浩督さんが挑むのは一番人気の「Sorry Ain't Good Enough」。原曲のイメージと全く異なる作品ですね、良いですよーこれぞリミックス!時代の流れでいうと、この作品が最も「今」を感じさせる内容とでも言いましょうか。シンガーであるも浩督さんはやっぱり旬の音を良く分かっております!うん、表現したいことは凄く分かります!個人的にはこの内容ならBPMがもうちょい早い方が良いのかな。

Luv Me 4 Ever (L"s Story Remix)

nexus xさんと同じく「Luv Me 4 Ever」のリミックスを担当されるL's Storyのお二人。耳の肥えたリスナーから定評のあるプロデューサーチーム、そして個人的にカルメンが歌うオリジナルが大好きなのでどうアレンジするのかが非常に楽しみであります!いやー冒頭から後半まで起承転結がはっきりしていて、強弱の付け方が素晴らしい!そしてサビへの運び方は絶妙じゃないですかぁ!!期待通り、いやそれ以上!?是非とも他の作品も聴いてみたいと思ってしまうリミックスでした!そして、この曲は本当に名曲です、間違いない!

Taking Applications (Asiatic Orchestra Remix)

今回のリミキサープロジェクトで2番目に支持を集めた楽曲「Taking Applications」。Asiatic Orchestraさんが手がける作品はアレンジのインパクト、美しさは他の作品と比べて群を抜いているのでは??っていうか、もうオリジナルがどっちか分からなくなるほどの衝撃!いやーこれ最高です!聴けば聴くほどオリジナル楽曲が地味に聴こえちゃうのはリミキサー手腕の功績でしょう(カルメンさん、ゴメンナサイ・・・)!純粋に楽しくなってしまう作品、クラブから日本中をロックして欲しい!後半に飛び出すオートチューン使いもアレンジの雰囲気と最高にマッチしていて文句なし!

 

 

 

Sorry Ain't Good Enough (kugutsu Remix)

いやーイントロからきましたね!!この大胆さ、やっぱりリミックスはこうでなきゃ!リキッドファンクを中心とした斬新なクラブミュージックを追及されているKagutsuさんによるリミックス作品。原曲のイメージに全く捉われない己の世界観が全開、この個性とストレートなスタイルが素晴らしく好印象と感じてしまうのは僕だけではないはず!他の作品とは明らかに異なる内容だけに異色と言えば正にその通りながら、ジャンルを超えてR&Bの魅力を伝えられる存在はグローバル化する音楽シーンにとって何より重要な要素では?

 

Sorry Ain't Good Enough (Chico Sato Remix)

伝説のトランペット奏者クリフォード・ブラウンを敬愛するChico Satoさんによるリミックスは「Sorry Ain't Good Enough」。Chico Satoさんの個性的なセンスを感じる壮大なトラック!ブラックミュージックのみならず、ジャズやラテンミュージックのトラックメイキングを手掛けてきた独自のルーツから生み出される独特なメロディラインは癖になること間違いなし!ただ、終始平坦な展開が「地味」な印象を与えてしまうかも。イントロのインパクトが大きかったのは素晴らしいと思います!

Taking Applications (DJ KENZOO Boon Remix)

今回のリミックス作品の中で最も原曲のイメージを残したまま仕上がった作品がDJKENZOOさんによる「Taking Applications」のリミックス。素材の良さを最も引き出すことこそリ ミキサーに求められる大きな要素。そう、ただアレンジを加えりゃ良いってもんじゃない!原曲の良さを理解しつつ、そこに自らのエッセンスをさり気なく加える!「主役はあくまでもお前だよ」的なノリかは分かりませんが、そんなイメージだったら何かカッコイイ!!DJ活動を休止していたKENZOOさんが2010年に再始動!こんな良い作品を聴いたら尚更その動向に注目せざるを得ないでしょう!

(総括)

実際、このような形になってから「何で今までこのようなプロジェクトがなかったのだろう?」と思ったのが率直な感想。少なからず、過去にこのような日本人リミキサープロジェクトはあったのかも・・・しれないですが、正直な話「ことブラックミュージックに関して、日本人が作る作品なんて・・・」って、ぶっちゃけ思っちゃう人も少なからずいたかもしれません。が、その常識を覆させていただきましょうか!知名度を超越した本物と呼ぶべきリミキサー&アレンジャーが己のサウンドセンスを披露する場所が出来たという、この事実こそに絶対的な意味があり、そしてそこには素晴らしい作品が集まってしまったわけで!もうどっちがオリジナルか分からない程に彩られた「甘味」、「美味」の装飾は「衝撃的!」何ていう安易な言葉で片付けたくないわけですよ!そんな日本の敏腕リミキサー達が手がけたアーティストはCarmen Liana。「誰?」なんて言えるのは今のうち !「え?Carmen Liana知らないの??」っていうキラーワードを流行らせます(笑)
何が凄いの??過去に数々のメジャーアーティストを手掛けたWilrie Morrisが制作を担当して、Montell Jordanや元メジャーアーティストのSilena Murrellらも制作に関与している から?いえいえ、そんなのはオマケですよ!聴いてください、Carmenの歌声、バイブス!「ネクストKeri Hilson」という肩書き、これこそがCarmenを象徴する最もリアルなイメー ジなんだなー!

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